Private lesson of Cameraclub
『カメラくらぶ』は、美味しいコーヒーを飲みながら楽しく写真の話をしよう!愛用のカメラを持って撮影会を楽しもう!というカメラ愛好家の集まりです。2013年より『カメラくらぶ』のメンバーが講師としてプライベートレッスンを始めることにしました。これまで場所を提供していただいていたカフェやご近所の喫茶店を教室にしたアットホームな雰囲気の個人レッスンです。こちらのブログでは撮影会の情報やカメラに関する雑多な情報を提供していきます。http://cameraclub2013.com
2013年7月14日日曜日
2013年6月11日火曜日
ポラロイドカメラ SX-70
発売 1972年
レンズ 4枚構成116㎜F8光学ガラスレンズ
撮影範囲 26㎝~無限遠
露出 自動露出AE機構内蔵(明暗コントロール付き)
バッテリー フィルムパックに内蔵
シャッタースピード 14秒~1/180秒 無段階電子シャッター
発売から40年経った現在でも大人気シリーズでこのファーストモデルには“アラジン”という愛称までつけられています。僕が手に入れたモデルはレンズ全面のリングに放射状のラインが入っている初期モデルです。後期モデルはこのリングに数値目盛りが入っています。初期モデルの方が見つかりにくいそうです。これまで数百枚の撮影をしていますが故障も無くまだまだ使えそうです。
この独特な風貌のために周りの視線はやはり気になりますが、そんなことを気にしていては良い写真は撮れませんので、心を鬼にしてがんがん撮影していました。ちょうどテレビドラマでキムタクさんがこのSX-70を持っていたらしく、そんなドラマに興味の無い僕は1回も見ていませんが、撮影中に「キムタクの真似か!」と思われるのではないかと変な心配までしていました。キムタクの真似でも福山の真似でも結構。自分が撮りたいモノを撮るだけです。
現在は600フィルムの生産も中止となり、別の会社がPXシリーズなどを生産しているようですが、あまりにも使い物にならなかったので今は撮影を中止しています。PXシリーズは現在改良段階ですので、描写が安定して値段相応に楽しめるようになるのを期待しています。
レンズ 4枚構成116㎜F8光学ガラスレンズ
撮影範囲 26㎝~無限遠
露出 自動露出AE機構内蔵(明暗コントロール付き)
バッテリー フィルムパックに内蔵
シャッタースピード 14秒~1/180秒 無段階電子シャッター
発売から40年経った現在でも大人気シリーズでこのファーストモデルには“アラジン”という愛称までつけられています。僕が手に入れたモデルはレンズ全面のリングに放射状のラインが入っている初期モデルです。後期モデルはこのリングに数値目盛りが入っています。初期モデルの方が見つかりにくいそうです。これまで数百枚の撮影をしていますが故障も無くまだまだ使えそうです。
僕が購入した当時はすでにSX-70専用のフィルムは製造中止となっていましたので、600フィルムを代用していました。600フィルムは感度がISO600ですので約2段分の露出を落とすNDフィルターをレンズに付けて使用します。SX-70専用フィルムより600フィルムの方が黄色味やコントラストが強く温かみとシャープさが抜群に気持ちが良かったです。
さてこのSX-70ですが、露出のコントロールにはそれなりの知識が必要です。SX-70は失敗が多いという方もみえるようですが、それはこの知識が浅いためだと思います。画面全体が黒いものを撮るとき、反対に画面全体が白いものを撮るときにこの露出コントロールを正確にしなければなりません。1枚300円のフィルムが無駄になってしまいます。できれば1発必撮です。逆光などはコントロールしても性能面で限界もありますが、できる限りのコントロールは必要です。自分が狙っている被写体が黒いものだったり画面全体が暗い場合はそのまま撮るとシャッタースピードが遅くなり思ったより明るめに撮れます。この場合はコントロールダイヤルを黒側に回してマイナス補正します。反対に白いものだったり画面に強い光が入り込んでいたりする場合は暗めな写真になってしまいますので、コントロールダイヤルを白側に回してプラス補正します。この感覚を研ぎ澄ましていくと失敗は無くな
ります。
とはいってもポラロイドの場合明るく飛んでしまったり、暗くつぶれてしまってもそれが良い味になる場合もありますので失敗とか成功とか言うのは野暮かもしれません。露出のことを気にしずにバシャバシャ撮った方が良いのかもしれません。お金があれば…。
そしてポラロイドフィルムは約7㎝四方のほぼ正方形の可愛い写真ができあがります。この小さな1枚を貴重なものにしてしまうよりはたくさん撮って何十枚もの写真をごちゃ混ぜにして見る方が楽しいです。
SX-70のアクセサリーにはクローズアップレンズがあります。600フィルムで撮影する場合に必要なNDフィルターの前に取り付けます。花に止まって蜜を吸う蝶々や子供のアップなども撮れて結構遊べます。
現在は600フィルムの生産も中止となり、別の会社がPXシリーズなどを生産しているようですが、あまりにも使い物にならなかったので今は撮影を中止しています。PXシリーズは現在改良段階ですので、描写が安定して値段相応に楽しめるようになるのを期待しています。
2013年6月7日金曜日
スタジオポートレイト撮影会&勉強会!
スタジオポートレイト撮影会&勉強会を開催します。今回は定常光照明を使って基本的なライティングパターンをいくつか体験していただこうと思います。色温度が3200Kですので、フィルムカメラで参加される方はブルーフィルターを付けたり、タングステンフィルムを使うなどの対策が必要です。モノクロなら問題ありません。デジタルカメラの場合はホワイトバランスをランプマークにするか、マニュアルで3200Kに設定すると通常の色に近くなります。
グレーの背景紙でスタイリッシュな感じと、赤色の背景紙でポップな感じの写真を目指したいと思います。
少人数制ですので、早い者勝ちです。
2013年6月3日月曜日
ニコマートFTN
発売 1967年10月
製造中止 1975年
形式 露出計内蔵35㎜フォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
レンズマウント ニコンFマウント
シャッター 上下走行式メタルフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度 B、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000秒
ファインダー ペンタプリズム使用アイレベルファインダー マイクロプリズム式距離計内蔵 マット面とフレネルレンズ使用
ファインダー視野率・倍率 約92% 50mm標準レンズ使用で無限遠の場合、約0.86倍
ミラー クイックリターン式
絞り込み ボデー上部の絞り込みボタン
巻き上げ レバー式 1作動 155度 露出計回路用スイッチと連動
コマ数計 自動復元順算式
巻きもどし クランク式
シンクロ接点 MおよびX接点 1/125秒以下の低速においてスピードライトに同調
露出計 中央部重点測光 シャッター速度と絞りに両連動する定点式CdS露出計(TTL方式) 水銀電池1.3V1個使用
ニコマートFTNはニコンFの廉価版という位置づけのようです。個人的にはニコンFより使いやすいと思います。小説「マディソン郡の橋」でロバートキンケードはニコンFに50㎜レンズと24㎜レンズを付けて橋の撮影をしていました。ついでに不倫相手の女性も撮っていました。映画ではクリントイーストウッドが演じていましたね。かっこよかったです。ロバートキンケードはナショナルジオグラフィックからの依頼でマディソン郡にある幌つきの橋を撮影していたそうですが、ナショナルジオグラフィックにはロバートキンケードというカメラマンは所属していないとのことですのであくまでも小説の話のようです。映画 ではカメラのことにはほとんど触れていませんが、小説ではニコンのカメラのことが詳しく描写されていました。僕がニコンを使っているのもロバートキンケードの影響です。
僕が写真を撮り始めた当時は既にニコンF5が登場していていましたが、そんな高額なカメラを持てるわけもなくニコンF3で手を打つことにしました。レンズは勿論50㎜と24㎜。このセットでロバートキンケードになりきっていました。
マニュアルフォーカスのカメラでは先に構図を決めてピント合わせはその後になります。オートフォーカスカメラの場合はフォーカスロックが使えるためピントを合わせた後フォーカスロックしてから構図を決めるという順番になります。構図を最初に強く意識することになるマニュアルフォーカスカメラは構図の上達には最適だと思います。構図を考える癖を付けてしまえばフォーカスロックを使ってもちゃんと構図を整理できるようになります。
その後ニコンF4を使うようになってからはF3の出番はほぼ無くなり手放してしまいました。さらに最近はデジタルカメラを使うようになってしまったためF4も手放してしまいました。デジタルは撮影後にフォトショップなどのレタッチソフトでトリミングや角度調節ができてしまいますので構図のことはほとんど意識しなくなっていました。そしてあるとき気が付きました。『完全に構図が下手くそになっている!』ということを。
このままではまずいと思い、マニュアルフォーカスカメラをもう一度手に入れることにしました。そこで白羽の矢が立ったのがこのニコンFTNです。普及機なだけあって中古でも探せば程度の良いものが見つかります。このようなマニュアルカメラの場合は見た目が綺麗でもシャッタースピードが狂っていて安くなっていることがあります。購入前に腕時計の秒針で低速シャッターの精度を確認しなければいけません。腕時計を忘れた場合は、1秒=「おじーちゃん」、 1/2秒=「おばちゃん」と口に出して言うとある程度正確さが確認できるそうです。
幸い程度も良く僕の好きなブラックボディが手に入りました。これでも3件くらいの中古店をはしごしての購入です。ネットのオークションでも近頃は信頼できるようになってきているようですが…。
製造中止 1975年
形式 露出計内蔵35㎜フォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
レンズマウント ニコンFマウント
シャッター 上下走行式メタルフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度 B、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000秒
ファインダー ペンタプリズム使用アイレベルファインダー マイクロプリズム式距離計内蔵 マット面とフレネルレンズ使用
ファインダー視野率・倍率 約92% 50mm標準レンズ使用で無限遠の場合、約0.86倍
ミラー クイックリターン式
絞り込み ボデー上部の絞り込みボタン
巻き上げ レバー式 1作動 155度 露出計回路用スイッチと連動
コマ数計 自動復元順算式
巻きもどし クランク式
シンクロ接点 MおよびX接点 1/125秒以下の低速においてスピードライトに同調
露出計 中央部重点測光 シャッター速度と絞りに両連動する定点式CdS露出計(TTL方式) 水銀電池1.3V1個使用
ニコマートFTNはニコンFの廉価版という位置づけのようです。個人的にはニコンFより使いやすいと思います。小説「マディソン郡の橋」でロバートキンケードはニコンFに50㎜レンズと24㎜レンズを付けて橋の撮影をしていました。ついでに不倫相手の女性も撮っていました。映画ではクリントイーストウッドが演じていましたね。かっこよかったです。ロバートキンケードはナショナルジオグラフィックからの依頼でマディソン郡にある幌つきの橋を撮影していたそうですが、ナショナルジオグラフィックにはロバートキンケードというカメラマンは所属していないとのことですのであくまでも小説の話のようです。映画 ではカメラのことにはほとんど触れていませんが、小説ではニコンのカメラのことが詳しく描写されていました。僕がニコンを使っているのもロバートキンケードの影響です。
僕が写真を撮り始めた当時は既にニコンF5が登場していていましたが、そんな高額なカメラを持てるわけもなくニコンF3で手を打つことにしました。レンズは勿論50㎜と24㎜。このセットでロバートキンケードになりきっていました。
マニュアルフォーカスのカメラでは先に構図を決めてピント合わせはその後になります。オートフォーカスカメラの場合はフォーカスロックが使えるためピントを合わせた後フォーカスロックしてから構図を決めるという順番になります。構図を最初に強く意識することになるマニュアルフォーカスカメラは構図の上達には最適だと思います。構図を考える癖を付けてしまえばフォーカスロックを使ってもちゃんと構図を整理できるようになります。
その後ニコンF4を使うようになってからはF3の出番はほぼ無くなり手放してしまいました。さらに最近はデジタルカメラを使うようになってしまったためF4も手放してしまいました。デジタルは撮影後にフォトショップなどのレタッチソフトでトリミングや角度調節ができてしまいますので構図のことはほとんど意識しなくなっていました。そしてあるとき気が付きました。『完全に構図が下手くそになっている!』ということを。
このままではまずいと思い、マニュアルフォーカスカメラをもう一度手に入れることにしました。そこで白羽の矢が立ったのがこのニコンFTNです。普及機なだけあって中古でも探せば程度の良いものが見つかります。このようなマニュアルカメラの場合は見た目が綺麗でもシャッタースピードが狂っていて安くなっていることがあります。購入前に腕時計の秒針で低速シャッターの精度を確認しなければいけません。腕時計を忘れた場合は、1秒=「おじーちゃん」、 1/2秒=「おばちゃん」と口に出して言うとある程度正確さが確認できるそうです。
幸い程度も良く僕の好きなブラックボディが手に入りました。これでも3件くらいの中古店をはしごしての購入です。ネットのオークションでも近頃は信頼できるようになってきているようですが…。
2013年5月23日木曜日
Nikon D4
レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ
ニコンFマウント
有効画素数 16.2メガピクセル
撮像素子方式 36.0×23.9 mmサイズCMOSセンサー、ニコンFXフォーマット
記録画素数 4928×3280(L)、3696×2456(M)、2464×1640(S)
記録媒体 XQDメモリーカード、コンパクトフラッシュカード(Type I、UDMA対応)
視野率 FX:上下左右とも約100%(対実画面)
動画機能
動画最長記録時間 29分59秒
動画ファイル形式 MOV
映像圧縮方式 H.264/MPEG-4 AVC
動画音声記録方式 リニアPCM
録音装置 内蔵モノラルマイク、外部マイク使用可能(ステレオ録音)、マイク感度設定可能
動画感度 感度自動制御範囲をISO 200~12800または200~Hi 4に設定可能
「D4」はニコンが世界に誇る1眼レフのフラッグシップ機です。画素数はあえて1600万画素に抑えその分高感度の描写性能が飛躍的に向上しています。「D3」が発売されたときISO800を超える高感度でもノイズの発生が抑えられその画質と解像感に世間は圧倒されました。D4が発売された今でも「D3の高感度で十分」というカメラマンは多いです。しかし低照度の屋内でISO800やISO1600辺りを使ってみると確実にD4の方が優れていることがわかります。
ただ僕はISO800やISO1600を使うことは少ないためどちらかと言えば低感度の描写を重視しています。晴天時の屋外撮影で日中シンクロをしたい場合、シャッタースピードはシンクロ同調の1/250秒で固定されてしまいますので絞りを絞って対応するしかありません。そんな場面でISO50のような低感度が使えると被写界深度を浅くできます。
D4の常用感度はISO100からですので、ISO50に相当するL 1.0は減感という扱いになります。取説には減感すると硬調な画質になると書かれていますがあまりピンとこない表現です。今のところISO100でもISO50でも大きく画質を変えてしまうような差は見られないので、その場の環境にあわせて設定しています。
仕様面での特徴は記録媒体にソニー製のXQDメモリーカードを導入している点です。恐らく動画機能面を強化するための新仕様なのだと思います。動画撮影をするカメラマンにとってはその書き込みスピードの速さは重宝されるのではないでしょうか。ただその動画機能ですが、1眼デジタル動画という分野は未だ開発途上の分野であって、記録媒体を変えたからと言って「動画を本格的にやってみよう!」なんて思うカメラマンは少ないと思います。機材としてはバッテリー消費の問題やオートフォーカスの問題、編集面ではハイスペックのPCが必要になってきますので簡単には参入できません。スチールがメインの僕にとってはコンパクトフラッシュのダブルスロットを残しておいてほしかったです。
2013年5月22日水曜日
PC Micro-Nikkor 85mm F/2.8D
焦点距離 85mm
最大絞り f/2.8
最小絞り f/45
レンズ構成 5群6枚
画角 28°30′
最短撮影距離 0.39m
絞りの羽根枚数 9枚
アタッチメントサイズ 77mm
大きさ 約83.5mm(最大径)×109.5mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)
質量(重さ) 約775g
ニコンの現行シフトレンズには「PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8 D ED」「PC-E Micro NIKKOR 85mm F2.8 D」「PC-E NIKKOR 24mm F3.5 D ED」の3本があります。シフトレンズとは、撮像素子に対してレンズを平行移動させ、遠近感により発生するパース(高い建物を見上げたときに先細りになる 現象)を補正する「シフト」や、撮像素子に対してレンズ面を傾けてピントの合う範囲を調整する「ティルト」などの操作ができるレンズのことです。ニコンの レンズでは広角レンズに「シフト」ができるレンズが昔からありましたが、「ティルト」までできるレンズはこの「PC Micro-Nikkor 85mm F2.8 D」だけでした。この「ティルト」機構が無いと今流行のジオラマ風写真は撮れません。
僕もジオラマ風写真が撮りたくてこのレンズを購入したのですが、今ではブツ撮りや料理、ポートレイトの撮影に重宝しています。シフト機構はほとんど使いませんがティルト機構でピントの合う範囲をある程度自由にコントロールできることで表現の幅が大きく広がりました。
デジタルカメラの場合、レンズの性能を最も良く発揮する絞りはf8前後と言われています。料理の撮影の場合はf8で絞りを決めて被写界深度をティルトで調節します。
シフト機構は通常パースを抑えるために使うのですが、ブツ撮りなどで商品の存在感を強調するためにあえてパースを強く効かせることもできます。ポートレートの場合はモデルさんの足を長く見せたりもできるのですが85㎜では効果は実感しにくいです。24㎜か45㎜のPCレンズが必要になり ます。
最大絞り f/2.8
最小絞り f/45
レンズ構成 5群6枚
画角 28°30′
最短撮影距離 0.39m
絞りの羽根枚数 9枚
アタッチメントサイズ 77mm
大きさ 約83.5mm(最大径)×109.5mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)
質量(重さ) 約775g
ニコンの現行シフトレンズには「PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8 D ED」「PC-E Micro NIKKOR 85mm F2.8 D」「PC-E NIKKOR 24mm F3.5 D ED」の3本があります。シフトレンズとは、撮像素子に対してレンズを平行移動させ、遠近感により発生するパース(高い建物を見上げたときに先細りになる 現象)を補正する「シフト」や、撮像素子に対してレンズ面を傾けてピントの合う範囲を調整する「ティルト」などの操作ができるレンズのことです。ニコンの レンズでは広角レンズに「シフト」ができるレンズが昔からありましたが、「ティルト」までできるレンズはこの「PC Micro-Nikkor 85mm F2.8 D」だけでした。この「ティルト」機構が無いと今流行のジオラマ風写真は撮れません。
僕もジオラマ風写真が撮りたくてこのレンズを購入したのですが、今ではブツ撮りや料理、ポートレイトの撮影に重宝しています。シフト機構はほとんど使いませんがティルト機構でピントの合う範囲をある程度自由にコントロールできることで表現の幅が大きく広がりました。
デジタルカメラの場合、レンズの性能を最も良く発揮する絞りはf8前後と言われています。料理の撮影の場合はf8で絞りを決めて被写界深度をティルトで調節します。
シフト機構は通常パースを抑えるために使うのですが、ブツ撮りなどで商品の存在感を強調するためにあえてパースを強く効かせることもできます。ポートレートの場合はモデルさんの足を長く見せたりもできるのですが85㎜では効果は実感しにくいです。24㎜か45㎜のPCレンズが必要になり ます。
2013年5月21日火曜日
ユニキット UK-20S
キット構成
ユニフォーカス650(AL-UF-6-2)×2
ユニフォーカス1000(AL-UF-10-2)×1
延長コード 5m(AL-EX2-5)×3
コンパクトスタンド(AL-1052JBAC-STAND)×3
電球(AL-UF-6-2用)(AL-JPD100V-500WC)×2
電球(AL-UF-10-2用)(AL-JPD100V-1000WC)×1
キャリングケース(AL-UK-20S-3用)(AL-CF-121-2-CASE)
W920×H355×D265 22.4kg
ユニキットは色温度3200Kのハロゲン電球が付いたロケーション用ライティングセットです。500Wが2灯、1000Wが1灯の3灯セットです。これだけあれば簡単な映画は撮れそうです。色温度を変えるにはブルーのセロファンをライトの前にかざすなどして対応します。デジタルカメラの場合はカメラ側の色温度設定である程度好みの色が出せます。モノクロ写真の場合は色温度は無視できますので利用価値は高いと思います。
人物撮影の場合は直当てだとかなり硬い影が出ますので、アートレなどでディフューズすることが多くなると思います。モデルさんの陰影はこのアートレの位置で調節します。仮に光源が傘バンだとすると余分な光が背景に届いてしまうため、黒ケント紙などでカットします。ユニキットにはバーンドアが付いていますので、この光をカットする作業も簡単にできます。人物撮影はライティングを決定するのにあまり時間は費やせません。ユニキットのような定常光なら影の出方を確認しながらセットできますのでセッティングも短時間で完了します。さらに撮影会のようにカメラマンが複数いる場合、ストロボ光ではシンクロコードを順番に渡しながら1人づつの撮影になりますが、定常光ならいつでも誰でも何人でも好きなときにシャッターが押せます。
テクニック的な面では、人物の動きを表現したい場合に定常光は有効です。ストロボ光は瞬間光なので動きが止まった静的な仕上がりになります。定常光の場合はシャッタースピードを遅くして動いている部分をブラすことができ動的な仕上がりにすることができます。さらに連写もできますので、まばたきの多いモデルさんでも確実に成功写真を残せます。
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